医療用ウィッグのお手入れは日々のちょっとした心がけから

みなさん、こんにちは。抗がん剤治療を受ける予定の方、そのご家族の皆さまに、医療用ウィッグのお手入れについてお話しします。

ウィッグは、治療中のあなたの大切な味方。正しくケアして、長く使えるようにしましょう。

まず、毎日のちょっとした心がけが大切です。使った後は、やさしくブラッシングして髪を整えてあげてくださいね。

汗や皮脂が付いていると匂いの原因になるので、週に1回くらい洗うのがおすすめです。

洗う時は、ぬるま湯に専用シャンプーを溶かして、優しく押し洗い。ゴシゴシこすると傷んじゃうので要注意です。

すすぎはしっかりと。最後に専用トリートメントを使うと、髪がサラサラになりますよ。

乾かすときは、タオルで優しく押さえて、自然乾燥がベスト。急ぐ時は、ドライヤーの冷風を使ってくださいね。熱風はNG!

スタイリングと保管場所の選び方で寿命が変わる

ウィッグのスタイリングは、自然な仕上がりを目指しましょう。ヘアスプレーやムースは少しずつ使って。

つけすぎると、べたべたしたり傷んだりしちゃいます。

カールを付けたい時は、ヘアアイロンの温度は低めに。高温はウィッグの髪を傷めちゃうんです。

保管するときは、ウィッグ専用のスタンドがおすすめ。形も崩れにくいし、風通しも良くなります。

スタンドがない時は、清潔なタオルを丸めて中に入れて形を整えてあげてください。

保管場所は、日光が当たらず、湿気の少ない場所を選んでね。暑くて湿気の多い場所はNG。

長く使わない時は、風通しの良い箱やバッグに入れて保管するのもいいですよ。

環境管理で医療用ウィッグを長持ちさせる秘訣

ウィッグを長持ちさせるには、保管する場所の環境も大切なんです。

暑すぎたり湿気が多すぎたりすると、ウィッグの髪が傷んだり、カビが生えたりしちゃうかもしれません。

理想的な環境は、温度が20〜25度、湿度が50〜60%くらい。エアコンや除湿機を使って調整してみてください。

ペットの毛やホコリが付かないよう、清潔な場所に置くのも大事。使わない時はカバーをかけておくと安心ですね。

香水やヘアスプレーなどは、ウィッグに直接かけずに、手に取ってから軽く馴染ませるようにしましょう。ウィッグの髪を傷めないためです。

そして、半年に1回くらい、専門店でお手入れしてもらうのもおすすめです。

プロにクリーニングやカットをしてもらうと、ウィッグがいつまでもキレイな状態を保てますよ。

医療用ウィッグは、治療中のあなたの大切な味方。正しくお手入れして、長く使ってくださいね。

抗がん剤治療は大変かもしれませんが、あなたらしさを保ちながら、前向きに過ごせますように。みんなで応援しています!