抗がん剤治療や脱毛症で髪を失ったとき、多くの方が「育毛剤を使えば早く生えてくるのでは?」と考えます。
しかし、実際にどの程度効果があるのか、医学的根拠はどうなのか気になるところです。
ここでは、一般的な情報をもとに、「育毛剤の効果」について整理しました。
1. 抗がん剤による脱毛と育毛剤
- 抗がん剤は「細胞分裂の速い細胞」を攻撃するため、髪の毛を作る毛母細胞もダメージを受けて一時的に脱毛します。
- 治療終了後は多くの場合2~3か月で自然に発毛再開し、半年~1年ほどで元通りになります。
- このため 市販されている育毛剤で抗がん剤による脱毛を予防したり、劇的に回復させたりする効果は確認されていません。
(「2020年現在、脱毛予防や期待するような再発毛促進効果が十分確認された製品はない」と記載があります。)
2. 一般的な育毛剤の作用
市販されている多くの育毛剤には以下のような成分が含まれています:
- 血行促進成分(センブリエキスなど) → 頭皮環境改善目的
- 保湿成分(ヒアルロン酸など) → 頭皮乾燥予防
- 抗炎症成分(グリチルリチン酸など) → フケ・かゆみ抑制
これらは頭皮環境を整えるサポートにはなりますが、「新しい髪を生やす」直接的な効果は限定的です。
3. 医薬品として認められているもの
唯一、日本で発毛効果が科学的に認められている外用薬はミノキシジル配合製品ですが、これはAGA(男性型脱毛症)向けです。
抗がん剤による一時的な脱毛への有効性については十分なデータはありません。
また副作用として頭皮炎症や心血管系への影響も報告されており、使用には注意が必要です。
4. 治療中・治療直後に注意すべきこと
- 抗がん剤投与中や免疫力低下時期には頭皮自体も敏感になっています。そのため刺激性成分入り育毛トニック等で逆に炎症・かぶれを起こす可能性があります。
- 使用したい場合には必ず主治医へ相談してください。「今使ってよいか」「いつからなら安全か」を確認しましょう。
5. 髪の回復期にできること
- 刺激少ないシャンプー使用&優しい洗浄
- 紫外線対策(帽子・医療用ウィッグ活用)
- バランス良い食事・十分な休養 → 発毛環境サポートにつながります
- 無理して高額自由診療や未承認製品に手を出さず、安全第一でケアしましょう
【まとめ】
市販されている育毛剤には「頭皮環境改善」「乾燥予防」といったサポート効果はありますが、抗がん剤による脱毛そのものを防ぐ/劇的に発毛させる科学的根拠ある製品はいまのところ存在しません。
当店ではCG428ヘア&スカルプローションを取り扱っています。
特許を取得した4種類の天然植物成分を配合した、髪の毛と爪の回復をサポートする植物性ローションです。抗がん剤中にも使用できる唯一の商品です。
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多くの場合、治療終了後には自然回復しますので焦らず経過を見ることも大切です。
不安点あれば主治医または病院内アピアランス支援窓口へご相談ください。“安心できる正しい情報”こそ最良のお守りになりますよ。