兵庫県がん患者アピアランスサポート事業(最大5万)が県内38市町に 2022年8月更新
昨年(2021年4月~)始まった兵庫県のアピアランスサポート事業は実施を各市町に委ね、そこに県が補助する仕組みで始まったため、
昨年度は実施する市町と未実施の市町がございました。
この偏りは度々問題にもなりましたので、今年度は全市町で実施すると県より聞いておりましたが現在38市町が実施していますね。
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf16/aparansu.html
今まで未実施だった市町も続々開始しているようで、またこのブログでも紹介していきますね。
最新情報はこちら
兵庫県の担当者とお話しして、3/29現在のアピアランスサポート事業実施要綱をいただけました。
↑クリックしてください。
もしお住いの市町がここに含まれていなければ、
「がん検診を行っている所轄課」にお問合せください。
分からないことは当店までお聞きくださいね。
3月29日現在
兵庫県から令和3年度アピアランスサポート事業に1500万の予算がつきます。
実施主体は市町になります。各市町の実施するアピアランスサポート事業に県が補助する形です。
負担割合は、県:市町:利用者=1:1:2
つまり上限までは半額を行政が補助する仕組みです。
前年の所得額400万円未満が条件です。
助成内容は
・医療用ウイッグの助成額 上限5万円
・乳房補正具(乳がん下着)上限1万円
・人口乳房 上限5万円
県は1800件程度の申請件数を見込んでいます。
西宮市なら「健康福祉局 保健所 健康増進課」が窓口です。
現在、県内18市町の実施が報告されています(神戸市・姫路市・明石市・尼崎市・西宮市・他)。
お住いの市町が実施しているか分からない場合は、その市町のがん検診を行っている所管課に相談してください。
西宮市は尽力してくれる市会議員が予算特別委員会に話を通して計260万(県130万・市130万)の予算規模を押さえてもらいました。
【朗報】医療用ウイッグ助成金制度が出来そうです(追記)
「医療用ウイッグって高い!」
って思いませんか?当店ではどんな最高級でも10万円いかない価格ですが、治療にもお金がかかりますし、皆さんやり繰りで悩まれています。
よく質問いただく医療用ウイッグの助成金、医療費控除、民間がん保険についてまとめますね。
医療用ウイッグ助成金に取り組む自治体があります
あまり知られていませんが、自治体によっては医療用ウイッグ購入に助成金を出すところがあるんです。
ざっと数えて3県、39市町村が見つかりましたよ(2018.2/6現在)。
助成金額は1万~3万くらいが主流ですが使えると便利ですし、何よりその自治体ががん対策に力を入れている証拠です。
行政や議員さんに相談しても親身に聞いてくださる土壌があると思って良いと思います。
県での対応は現在3県
秋田県では2017年度から開始されました。
大きな特徴は県として最大1万5000円の助成が受けられた上に県内15市町村でも最大3万円の補助があり、合わせて利用できるとのようです。
河北新報 電子版
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201711/20171108_43002.html
鳥取県では28年度から開始されていますね。
鳥取県は議員立法で制定するがん対策条例の先駆者でもあり取組みも素晴らしいです。
所得制限があるようですので、ご確認くださいね。2万円を上限として購入経費の1/2が対象のようです。
鳥取県:ウィッグ・補整下着の購入費用補助制度のお知らせ(鳥取県がん患者社会参加応援事業補助金)
山形県はウイッグ助成金の先駆けとなった県です。
特徴としてはご家族や美容室による代理申請や、 状況に応じて郵便による申請もできるようです。
体調に不安のある時にも申請がしやすそうですね。僕なら申請までお店でやっときますね、と言いますね。
20,000円又は、購入経費の1/2の額のいずれか低いほうの額が対象のようです。
山形県:医療用ウイッグの購入費用を助成します
http://www.pref.yamagata.jp/kenfuku/kenko/gan/7090002wig.html
市町村での対応も増えています
首都圏では東京都港区が、美容師組合も関わることで対応を始めました。
乳がん治療と乳房再建の情報ファイル:がん患者対象としたウィッグや胸部補整具の助成制度がスタート 都内初の外見ケア制度
助成金額は30000円または購入経費の7割のいずれか低い額が対象のようです。
関東圏では横浜市、大和市、つくばみらい市、栃木市、大田原市、
西では湖南市、宇部市、伊万里市、みやき町が実施しています。
たとえ今お住まいの地域に助成金制度がなかったとしても、作るように働きけてみることも一つです。
お役人さんたちは法律に基づいてお仕事されていますので、議員立法などでがん対策条例がある自治体はそんなところから切り口にしていけそうです。意外と親身に聞いてくださいますよ。
具体的には患者組織、美容団体、政党会派などに相談してみてはいかがでしょうか。
(追記)※平成30年4月から開始された自治体まとめ
①福井県
②甲賀市
③横手市
④岩国市
こちら詳細は、追ってアップします(H30.7/2)
平成31年度開始予定自治体最新情報についてはメールください。
医療費控除は受けられないの?
結論から言いますと医療用ウイッグ購入には医療費控除が受けられないのです。
医療ではなく美容と捉えられているせいでしょうね。
医師や看護師さんでも医療と美容の狭間でウイッグ相談を親身に聞いてくれるかはその方の興味や知識に頼っているというのが大まかな現状です。
医療用ウイッグの選び方.com:医療費控除の仕組みと医療用ウィッグが控除対象にならない理由
民間のがん保険では対応されるの?
例えばアフラックは主力のがん保険で、がんの治療で頭髪が抜けた場合などに保険金を支払う 「外見ケア特約」が4月から新たに導入されます。
生保業界で初めてといいますからまだまだこれからかもしれませんが存在するようになっていくでしょうね。
朝日新聞デジタル:がん治療の「脱毛」保険でカバー「外見ケア特約」導入
がんとの共生
治療をしながら働き続ける人も増えています。
身体の副作用は一昔前より随分軽減されてきていますが、脱毛に関してはなかなか難しいのが現状です。
治療とお金のやり繰りは大問題で、治療と仕事との両立が後押しされる制度がもっとできるよう、私も働きかけてまいります。