【初めての医療用ウィッグ】失敗しない!試着時に必ずチェックすべき5つのポイント
抗がん剤治療や脱毛症などのアピアランスケア(外見のケア)において、心強い味方となってくれる「医療用ウィッグ」。
しかし、一般的なファッション用ウィッグと違い、医療用ウィッグは「毎日、長時間、体調が変化する中で着けるもの」です。そのため、購入前の「試着」が何よりも重要になります。
「お店で見たときは素敵だったのに、いざ家で着けると頭が痛い…」「不自然に見えて外出が不安…」といった失敗を防ぐために、試着時に必ずチェックしたい5つのポイントを詳しく解説します。
ポイント1:髪の素材(毛材)による「見た目」と「手入れのしやすさ」
ウィッグの毛質には大きく分けて3つの種類があり、それぞれ見た目の自然さやお手入れ方法が異なります。試着の際は、実際に触って、光に当てて確認しましょう。
- 人毛100%:見た目や手触りが最も自然です。自毛のようにドライヤーやヘアアイロンでアレンジができますが、シャンプー後にセットが必要で、価格が高めです。
- 人工毛(ファイバー):形状記憶性に優れ、洗っても型崩れしにくくお手入れが簡単です。ただし、製品によっては蛍光灯や太陽光の下で特有の「テカリ」が出ることがあるため、試着時は室内の明かりだけでなく、窓際の自然光でも見え方を確認しましょう。
- 人毛ミックス(MIX):人毛と人工毛をブレンドしたもので、自然さと扱いやすさのバランスが良く、医療用として最も人気があります。
ポイント2:「サイズ調整機能」と「締め付け感」の有無
治療中は、脱毛時と発毛時で頭のサイズが約1cm〜1.5cm変化します。そのため、試着時には以下の点を必ず確認してください。
- 内側にサイズ調整用のアジャスター(フックやマジックテープなど)がついているか。
- 最大限に締め付けたとき、緩めたときに頭にフィットするか。
試着の際は、ジャストサイズから少し強めに締めてみて、「10分〜15分ほど着けたまま」過ごしてみるのがおすすめです。時間が経ってから耳の後ろやこめかみが痛くならないか、頭痛がしてこないかをテストすることで、購入後の「頭痛トラブル」を防げます。
ポイント3:ベースネットの「肌触り」と「通気性」
脱毛が始まると、頭皮は非常にデリケートで敏感な状態になります。
ウィッグの内側(ベースネット)がチクチクしないか、縫い目が当たって痛くないかを確認してください。特に、敏感肌の方は「総手植え(ハンドメイド)」で作られたネットが柔らかく、肌への負担が少なめです。
また、夏場や外出時のムレを防ぐために、通気性が良く軽い素材かどうかも手のひらを当てて確かめてみましょう。
ポイント4:「つむじ(分け目)」と「生え際」の自然さ
ウィッグだと周囲に気づかれたくない場合、最も視線が集まりやすいのが「つむじ」と「生え際(おでこ・もみあげ)」です。
- つむじ・分け目:人工皮膚(スキン)がついており、上から見られたときに見える「頭皮のリアルさ」があるかチェックします。
- 生え際・もみあげ:前髪を上げたときや、風が吹いたときに不自然な隙間ができないか。もみあげ部分にワイヤーが入っていて、浮き上がりにくい工夫がされている製品は、耳にかけたときも自然に見えます。
ポイント5:動いたときの「ズレにくさ」と「軽さ」
試着室の鏡の前でじっと見ているだけでは、日常の動きに対応できるか分かりません。試着したら、ぜひ以下の動作を試してみてください。
- 上下左右に大きく首を振ってみる
- お辞儀をしてみる
- 実際に歩いてみる
動いたときに後ろにズレ上がってこないか、下を向いたときにポロッと落ちそうにないかを確認します。また、長時間着けるために「着けていることを忘れるほどの軽さ(一般的に50g〜80g前後が軽量とされる目安です)」かどうかも大切な基準です。
まとめ:納得のいくウィッグ選びのために
医療用ウィッグの試着は、体調が良い日を選び、できれば客観的な意見をくれる家族や友人に同行してもらうのがベストです。当店では、「店舗試着と自宅で無料試着ができるサービス」を行っているアンベリールを扱っています。
また、多くの自治体では医療用ウィッグの購入に対して「アピアランスケア助成金(上限3万〜5万円程度)」を出しています。申請には「医療用」と明記された領収書が必要になることが多いため、試着を経て購入を決めた際は、お店に領収書の宛名や但し書きについて相談しておくとスムーズです。
毎日をあなたらしく、笑顔で過ごすための一足。焦らず、じっくりと試着して、あなたにぴったり合う最高の相棒を見つけてくださいね。

