抗がん剤治療や脱毛症などで医療用ウィッグを使用していると、「清潔に保ちたいけど、どうやって洗えばいい?」「毎日のケアは面倒じゃない?」と不安になる方も多いです。

実際、正しいお手入れをすることでウィッグの寿命は延び、見た目の自然さや快適さも長持ちします。

ここでは、自宅でできる基本的なお手入れ方法について詳しく解説します。


1. 毎日のお手入れ(ブラッシング)

  • 使用前後に専用ブラシで毛流れを整えることが大切です。
  • 毛先から少しずつ優しくとかすことで絡まり防止になります。
  • 強く引っ張らないよう注意しましょう。ネット部分破損や抜け毛増加につながります。
  • 静電気対策として静電気防止スプレー(ウィッグ専用品)活用もおすすめです。

2. 洗浄・シャンプー

【頻度】

  • 夏場や毎日長時間使用 → 週1回程度
  • 冬場や短時間のみ使用 → 月1回程度でも可

【方法】

  1. ぬるま湯準備(30℃前後)+ウィッグ専用シャンプー溶解
  2. ウィッグ全体を沈めて“押し洗い” (ゴシゴシNG)
  3. 汚水交換しながら十分すすぐ(泡残り注意)
  4. 専用リンスまたはコンディショナー同様に実施
  5. タオルドライ(水分吸収のみ/ねじらない)

※必ず「ウィッグ専用品」を使いましょう。市販普通シャンプーだとパサつき・変色リスクがあります。


3. 乾燥

  • タオルドライ後、専用スタンドへセットして自然乾燥しましょう。
  • ドライヤー熱風&直射日光NG → 繊維劣化・型崩れ原因になります。
  • 完全乾燥まで数時間~半日必要なので余裕あるタイミングで行うのがおすすめです。

4. 保管

  • 使用後&洗浄後は必ず完全乾燥→保管!湿気残存=カビ発生リスク大!
  • 型崩れ防止には専用スタンドor通気性良好場所利用推奨。箱収納時は丸めた紙等支え工夫◎
  • 長期間未使用でも定期陰干しすると衛生的&ニオイ予防になります。

5. インナーキャップ・小物類

敏感肌の場合インナーキャップ併用がおすすめですが、こちらも毎日交換&洗濯必須です。また汗取りパッド等小物類も忘れず清潔キープしましょう。「本体だけ綺麗」では不十分!頭皮トラブル予防には周辺アイテム管理も重要ポイントです。


6. 自宅ケアのコツまとめ

  1. 毎日の軽いブラッシング習慣化!
  2. 汗かいた日は早め洗浄 or インナーキャップ交換!
  3. 自然乾燥徹底(熱風×直射日光×)!
  4. 複数枚ローテーション利用=寿命延長+清潔維持◎

【まとめ】
医療用ウィッグのお手入れでは「優しく」「清潔」「自然乾燥」が基本ルールです。

一見面倒そうですが、一度習慣化すれば難しくありません。“お気に入りの一台”を長く快適に使うためにも正しいケア続けてください。

不安点あれば販売店スタッフや病院内相談窓口へ遠慮なく質問してください。

“あなた自身”が少しでも楽になれる工夫、ご自身ペースで見つけてくださいね!