抗がん剤治療や脱毛症などで医療用ウィッグを必要とする際、「既製品だとサイズやデザインが合わない」「でもフルオーダーは高額で時間もかかる…」という声をよく耳にします。
そんな時に選択肢となるのがセミオーダー医療用ウィッグです。
既製品をベースにしながら、自分に合わせて調整できるため、自然さ・快適さ・コストバランスを両立できるのが魅力です。
ここでは、セミオーダー医療用ウィッグの作り方(流れ)について詳しく解説します。
1. セミオーダーとは?
- 既製品+カスタマイズ:あらかじめ用意された基本モデル(ショート/ボブ/ロング等)から選び、サイズやカラー、毛量、生え際処理などを自分仕様に調整する方法です。
- フルオーダーより短納期&低価格:完全オリジナル制作より早く仕上がり、費用も抑えられる点がメリットです。
2. 作り方(流れ)
Step1:カウンセリング
専門スタッフによるヒアリングから始まります。
- 使用目的(外出中心?自宅メイン?)
- 希望スタイル(長さ・色味・雰囲気)
- 治療経過や頭皮状態確認
ここで「どんな場面で使いたいか」を明確にしておくことが大切です。
Step2:ベースモデル選び
複数ある既製品サンプルから好みの髪型・素材(人毛/人工毛/ミックス)を選びます。この段階で実際に試着し、顔立ちとの相性や重さ・通気性も確認します。
Step3:サイズ測定
頭囲や耳位置、生え際ラインなど細かく採寸します。そのうえで最適なキャップサイズを決定し、必要なら微調整加工へ進みます。
Step4:カラー&毛量調整
肌色や眉色とのバランスを見ながらカラー選択。また「少し軽め」「ボリューム多め」など希望に応じて毛量も調整可能です。
Step5:カット&スタイリング
美容師または専門技術者によって、自分の顔立ちに合わせたカット仕上げが行われます。
「前髪短め」「レイヤー追加」など細部まで相談できます。これによって自然な印象になります。
Step6:フィッティング確認
完成後は実際につけて動き回り、ズレ感や締め付け感をチェック。不具合あればその場で再調整してもらいます。
3. 納期と費用
- 納期:通常1~3週間程度(フルオーダーだと1~2か月以上)。
- 費用:10万円前後~20万円台程度が一般的ですが、人毛使用率や加工内容によって変動します。既製品より高めですがフルオーダーより抑えられます。
4. メリットと注意点
メリット
- 自然な見た目&快適な装着感
- フルオーダーより早い納期
- コストパフォーマンス良好
注意点
- 完全自由設計ではないため、大幅なデザイン変更は不可
- 店舗ごとの技術差あり → 実績豊富なメーカー・サロン選び重要
- 助成金制度利用可否は自治体条件要確認(領収書必須の場合多い)
5. 購入時アドバイス
- 写真持参:「こんな髪型になりたい」という参考写真あると伝わりやすいです。
- 普段使う帽子・眼鏡持参 → 全体コーディネート確認可能!
- 家族同伴OK → 第三者視点コメント役立ちます。
- アフターケア体制必ず確認 → カット直し無料期間/修理保証有無チェックしましょう。
【まとめ】
セミオーダー医療用ウィッグは、「既製品だと物足りない」「でもフルオーダーほど時間も費用も掛けたくない」という方にぴったり。
“自分らしい外見”を保ちながら現実的負担感も軽減できる賢い選択肢と言えるでしょう。
不安点あれば病院内アピアランス支援センターや販売店スタッフへ遠慮なく相談してください。
“あなた自身”だからこそ似合う一台、一緒に探してみませんか?