治療の副作用〜爪障害について
治療による思わぬ副作用のひとつが爪障害です。
爪を作っている爪母細胞は細胞分裂が活発です。抗がん剤は分裂スピードが速い正常な細胞もがん細胞と認識して攻撃します。そのため、分裂スピードの速い爪にも治療の影響を受けることがあります。
一番多い症状としては黒色に変色することです。他に隆起・陥没・欠損・二枚爪などが現れることもあります。
黒ずみはお札を出す時など目に入りますし、欠損があれば力が入りにくいなど日常の行動に支障をきたします。
爪のセルフケアについて
抗がん剤中だから、爪全体、特に爪母といわれる爪の根元の部分に有機溶剤を含まない爪の栄養剤「キューティクルオイル」を塗り、保湿を心掛けることが重要です。
正しいケアを積み重ねることで、丈夫で健康な爪が育ちます。
ネイルカラーで変色をカバーしたり、付け爪で負担を軽減したりといったサポートのご提案をしています。
抗がん剤治療中に出る爪への副作用は、ちょっとしたセルフケアで、随分軽減されますのでポイントをご紹介します。
- 保湿を心がける 抗がん剤の影響で角質層が薄くなります。また皮脂腺や汗腺の分泌が抑えられるので、爪が乾燥しやすくなり、割れや二枚爪の原因となります。そこで、爪母といわれる爪の根元を中心に爪の栄養剤「キューティクルオイル」を塗って、保湿を心掛けてください。また、指先の爪との間にオイルを入れるようにして頂きますと、爪全体にオイルが拡がって保湿効果が増しますので、お試しください。
- 爪を切らない 薄くなった爪は、爪切りで切ると割れやすく、傷の原因となります。爪切りで爪を切らずに、紙製のネイルファイル(爪やすり)で削ることで、はがれや割れを防いでください。また、ネイルファイルは両サイドを面取りしていただきますと、爪を削る最中に手を傷つけるリスクがなくなりますので、お試しください。
- 爪のコーティングをする 爪が薄くもろくなっており、亀裂が入るとあらゆるものに引っかかり、さらなるダメージが加わる原因となります。補強コート、ベースコートを塗ることで薄い膜を作り、爪をガードしてください。
- 負担をかけないマニキュアをする メラニン色素が刺激を受け、色素の生産が亢進されることで黒ずみが生じます。美容液でできた爪に負担のないカラーでカバーしてください。ピンク系やオレンジ系で自然に見えます。ですが、ベースコートをしっかり塗ってさえいただければ、商材はお好みもので大丈夫ですよ。
- ノンアセトンでオフする アセトンをはじめとした有機溶剤は、弱った爪には強い刺激となります。そこで、リムーバーを使用する際は有機溶剤なしのノンアセトンを使用してください。もし、ノンアセトンで落ちにくい場合はアセトン入りでも素早く落として、素早く手を洗って、化粧水とオイルで保湿していただければダメージが防げます。
- 就寝時は手袋パックをする お持ちのハンドクリームにキューティクルオイルを数滴たらして、手袋をつけてナイトパックをしてください。保湿効果によって、爪が割れるのを予防できるだけでなく、爪の成長の手助けにもなります
ネイリスト紹介(プロフィール)
ネイルセラピーを担当します岸松美鈴です。
ネイリスト歴は18年になります。ネイルサロン勤務からはじめて、ホテルのエステサロン・ネイルコーナー勤務を経て、自宅サロンを開設しました。
介護ヘルパーと障がい者ガイドヘルパーの資格も取得しており、現在は地域活動支援センターの介護職員としても奮闘しています。
またボランティア活動では、高齢者デイサービスでのネイルケアや、ネイルカラーに取り組み、ご利用者さんのお顔が生き生きと、ぱあっと明るくなることが喜びです。
ピンクリボンアドバイザーでもありますので、乳がん検診の啓発活動も行っています。
ネイリストによる施術料金
ネイルケア¥2000
ネイルケア+マニキュアカラー¥2500
ジェルネイル。前処理(長さ調整、甘皮処理)。
デザイン込み¥3000
フットケア¥2500
フットケア+マニキュアカラー¥3000
フットジェルネイル。前処理(長さ調整、甘皮処理)。
デザイン込み¥3500