抗がん剤治療中は、肌が乾燥しやすくデリケートになっているため、マスクによる摩擦や蒸れでメイクが崩れやすくなります。

「朝きれいに仕上げても、マスクを外したらヨレていた」「ファンデーションがマスクにつくのが気になる」――そんな悩みを抱える方も多いでしょう。

ここでは一般的な情報をもとに、敏感肌でも安心してできる“マスク崩れ防止メイク”の方法をご紹介します。


1. スキンケアで“土台づくり”

メイク前のスキンケアは「保湿」と「油分調整」がポイントです。

  • 化粧水+乳液+クリームでしっかり保湿
    乾燥したままメイクすると粉吹き・ヨレの原因になります。
  • 余分な油分はティッシュオフ
    ベタつきを残さずサラッとした状態で下地へ進むと密着力アップ。
  • 日焼け止めは低刺激タイプ
    SPF20〜30程度・ノンケミカル処方がおすすめです。

2. ベースメイク:薄づき&密着重視

【A】下地

  • 保湿効果ある敏感肌用下地を選びましょう。
  • テカリやすいTゾーンには皮脂吸収タイプを部分使い。

【B】ファンデーション

  • 厚塗りNG!BBクリームやクッションファンデなど軽めテクスチャー推奨。
  • 指またはスポンジでトントン叩き込むように塗布するとムラになりにくいです。
  • 気になる部分だけコンシーラー使用(全体塗りより崩れ防止)。

【C】仕上げパウダー

  • フェイスパウダー(ルース or プレスト)を軽く重ねてサラサラ質感に。
  • 特に鼻・頬などマスク接触部位中心に薄くつけましょう。

3. メイクキープミスト活用

最後に**低刺激タイプのフィックスミスト(メイクキープスプレー)**を顔全体へ軽く吹きかけます。
→ メイク密着度UP&摩擦によるヨレ防止。ただしアルコール入り製品は避けましょう。


4. マスク選びも重要!

実は「どんなマスクを使うか」も崩れ防止の鍵です。

ポイント 理由
不織布より内側ガーゼ素材 肌当たり優しく摩擦減少
サイズぴったり 擦れ・ズレ防止
内側にティッシュ1枚挟む 蒸気吸収&化粧移り軽減

※長時間装着時にはこまめな付け替え・休憩も大切です。


5. チーク&リップ対策

■ チーク

  • パウダーチークよりクリームチークがおすすめ(密着度高い)。
  • マスクから見える位置=頬骨上あたり中心につけると自然です。

■ リップ

  • 色付きリップバーム or ティント系使用 → 落ちにくく保湿効果あり。
  • 唇荒れている時は無理せず透明リップのみでもOK!

6. 外出先のお直し術

  1. ティッシュで汗・皮脂オフ(ゴシゴシ拭かない)
  2. 小型フェイスパウダーで軽く押さえる
  3. 必要なら保湿ミスト少量噴霧→ハンドプレス

これだけでも清潔感復活!厚塗り直し不要です。


7. 肌トラブル時の注意点

赤み・ヒリヒリ感ある日は無理せずノーメイク+帽子や医療用ウィッグ活用でもOK。
「隠す」より「守る」を優先してください。不安あれば主治医または看護師へ相談しましょう。


【まとめ】

抗がん剤治療中でも、「保湿」「薄づき」「摩擦対策」の3ステップでマスク崩れ防止できます。

完璧を目指す必要はありません。“清潔”“自然”“快適”この3つを意識して、自分らしい笑顔を取り戻してください。

不安点あれば病院内アピアランス支援センターへ遠慮なく相談しましょう。

“あなた自身”だからこそ似合うナチュラルビューティ、その積み重ねこそ本当の回復への一歩です!