抗がん剤治療中は、髪の毛だけでなく頭皮そのものもデリケートになり、乾燥・かゆみ・赤みといったトラブルが起こりやすくなります。
これは薬の影響で皮脂分泌が減少したり、バリア機能が低下することによるものです。
乾燥を放置するとフケや炎症につながることもあるため、日常的なケアで予防することが大切です。
ここでは、一般的な情報をもとに「頭皮の乾燥対策」をまとめました。
1. 洗浄方法を見直す
- 低刺激シャンプーを使用
弱酸性・無香料・アルコールフリーなど敏感肌用がおすすめです。 - 洗う頻度は毎日必須ではない
汗や汚れが気になる時のみでもOK。体調に合わせて無理せず行いましょう。 - ゴシゴシ洗わない
泡立てネットでしっかり泡立て、指の腹で優しくマッサージするように洗います。爪を立てたり強くこすると炎症悪化につながります。
2. 保湿ケア
- 保湿ローションやジェルを活用
敏感肌用ローション(アルコールフリー)や保湿ジェルを薄く塗布して乾燥予防します。ベタつきより“しっとり”程度が目安です。 - 入浴後は早めに保湿
お風呂上りは水分蒸発しやすいため10分以内の保湿がおすすめです。
3. 乾燥から守る生活習慣
- 自然乾燥または冷風ドライヤー
熱風直当てはNG!タオルで押さえるように水分吸収→冷風仕上げがおすすめです。 - 加湿器利用
冬場やエアコン使用時は室内湿度40~60%維持を心掛けましょう。 - 水分補給も忘れずに
体内脱水も肌乾燥につながりますのでこまめな水分摂取を意識しましょう。
4. 紫外線・外的刺激から守る
- 外出時には帽子や医療用ウィッグで紫外線対策&保温しましょう。特に夏場の日差しや冬場の冷気から守ることが大切です。素材はコットンなど通気性良いものがおすすめです。
5. 避けたい習慣
- アルコール入り整髪料・育毛剤 → 刺激強く炎症リスクあり
- 頭皮マッサージ強擦 → デリケート期には逆効果になる場合あり
6. 医師へ相談すべきサイン
以下の場合は自己判断せず主治医へ相談してください:
- 強いかゆみ・赤み・ブツブツ発疹出現時
- フケ大量発生/ジュクジュクした傷口あり
感染症合併リスクもあるため早期対応が安心です。
【まとめ】
抗がん剤治療中の頭皮乾燥対策では「優しい洗浄」「十分な保湿」「紫外線&冷気から守る」の3点が基本。
不安な変化(赤み・強いかゆみ等)があれば早めに主治医へ相談してください。
一人ひとり違う悩みに寄り添ったサポート体制があります。“あなた自身”だからこそできるペースで無理なく取り入れてくださいね!