抗がん剤治療や脱毛症などで髪を失ったとき、多くの方が利用するのが「医療用ウィッグ(かつら)」です。
外見の変化は心にも大きな影響を与えるため、ウィッグは単なるおしゃれアイテムではなく、患者さんにとって“生活の質(QOL)”を守る大切なサポート用品です。
しかし、いざ購入しようと思うと「値段はいくらぐらい?」「高いものほど自然なの?」と迷う方も多いでしょう。
本記事では、一般的な情報をもとに、医療用ウィッグの値段について詳しく解説します。
1. 医療用ウィッグの価格帯
医療用ウィッグは数千円から数十万円まで幅広い価格帯があります。素材や製造方法、オーダーメイドか既製品かによって大きく異なります。
- 低価格帯(5,000円~2万円程度)
インターネット通販や量販店で購入可能。気軽に試せますが、耐久性やフィット感は限定的なこともあります。「自宅用」「予備」として使う人も多いです。 - 中価格帯(3万~7万円程度)
専門メーカーや百貨店などで取り扱われることが多く、デザイン・品質・装着感ともにバランス良好。初めて購入する方にも人気です。既製品でもカット調整サービス付きなら自然さアップ。 - 高価格帯(10万~30万円以上)
オーダーメイドや人毛100%使用タイプなど。「より自然さ」「長期使用」を求める方向け。ただし「高額=必ず自然」というわけではありません。頭皮状態やライフスタイルとの相性も重要です。
2. 値段だけで決めない!選ぶ際のポイント
使用場面・頻度
仕事復帰予定か、自宅中心かによって必要グレードは変わります。「毎日長時間」なら耐久性重視、「短時間のみ」なら低価格品でも十分な場合あり。
通気性・軽さ・快適さ
夏場は蒸れ対策必須!値段より素材構造チェックを優先しましょう。
デザイン・好み
自分らしいスタイルを保てることが一番大切。「似合う」と感じられるものを選ぶことで心理的安心感につながります。
アフターケア体制
カット調整/修理保証/メンテナンス相談可否も確認しましょう。
3. 助成制度について
自治体によっては「医療用ウィッグ購入費助成制度」があります。一例として兵庫県では50,000円上限で費用の一部補助されます。
このように地域ごと条件異なるので、お住まい市区町村窓口または病院内「がん相談支援センター」で確認してください。
4. 複数持ちがおすすめ
- 外出用:見た目重視タイプ
- 自宅リラックス用:安価&軽量タイプ
- 就寝時:帽子型キャップ併用
このようにシーン別使い分けすると寿命延長&快適度UPにつながります。
5. 買い替えタイミング
一般的には半年~1年程度で劣化サイン(パサつき、ごわつき、艶消失)が出始めます。その際には買い替え検討時期。
不安点あれば販売店スタッフへ相談しましょう。
【まとめ】
医療用ウィッグの値段は数千円から数十万円まで幅広く、「高額だから自然」と限りません。
“使用目的”“快適さ”“デザイン好み”“予算”すべて考慮して選ぶことが大切です。また自治体助成制度もうまく活用しましょう。
不安点あれば病院スタッフや販売店へ遠慮なく質問してください。“あなた自身”が少しでも楽になれる工夫、ご自身ペースで見つけてくださいね!