### 抗がん剤治療中でも私らしく—時短メイクで朝の負担を減らそう

こんにちは。抗がん剤治療が始まると、毎朝のメイクがこれまでのようにできなくなることに不安を感じていませんか?

「簡単なのに効果的」な時短メイク法をご紹介します。少しの工夫で、治療中も「いつもの自分」を保つお手伝いができれば嬉しいです。

### 「今日の私」に合わせた優先順位で気持ちも軽く

抗がん剤治療中は、日によって体調が大きく変わることがありますよね。

そんな時は「全部やらなきゃ」という気持ちを手放して、その日の体調に合わせてメイクの優先順位をつけましょう。

特に印象を左右する「眉毛」と「肌の色むら補正」だけでも、見違えるように印象が変わります!

眉毛は顔の印象の7割を決めると言われていて、形を整えるだけで、お顔全体が引き締まって見えるんですよ。

肌の色むらが気になる時は、BBクリームやCCクリーム(肌の色補正と保湿が一度にできる便利なクリーム)がおすすめです。

これ一本で下地・ファンデーション・コンシーラーの役割をまとめてくれるので、時間も体力も大切に使えます。

「眉毛を描いてBBクリームを塗るだけで、久しぶりに会った友人に『元気そう!』と言われました」とおっしゃる患者さんもいます。

最小限のステップでも、あなたの印象はぐっと明るくなりますよ。

### 便利な”一石二鳥アイテム”で負担を減らしましょう

治療中は通院グッズや薬など、持ち物が増えがちです。メイク道具はなるべくコンパクトにしたいですよね。

そこで活躍するのが、1つで複数の役割を果たす「マルチアイテム」です。例えば:

– 頬にも唇にも使えるリップ&チーク(ほんのり血色が出るピンク系がおすすめ)
– 眉毛も目元も描けるアイブロウ&アイライナー兼用ペンシル
– 日焼け止め・化粧下地・ファンデーション機能が一体化したBBクリーム

治療中は肌が敏感になりやすいので、「無添加」「低刺激」と表示されたものを選ぶとより安心です。

「メイク道具は3〜5点に絞ること」を患者さんにはお伝えしていますが、これだけでも朝の準備時間が半分以下になったという声をたくさんいただいています。

### 夜の小さな準備が朝の大きな味方に

抗がん剤治療中は特に、朝起きたときの体調が予測できないことがありますよね。そんな時に心強いのが、前日のちょっとした準備です。

– メイク道具を小さなポーチに入れて、使う順に並べておく
– 明日使うアイブロウやリップの色を決めて、透明な小袋に入れておく
– お出かけ予定なら、服に合わせたアクセサリーや帽子・ウィッグも準備しておく

「朝、立ちくらみがある日があるので、メイク道具をベッドサイドのテーブルに置いています。

横になったまま鏡を見て眉毛だけ描いておくと、気持ちが全然違うんです」と工夫されている患者さんもいらっしゃいます。

治療中のメイクは、見た目を整えるだけでなく、「今日も自分らしく過ごす」という気持ちの支えにもなります。

無理は禁物ですが、「これだけはやりたい」というポイントを見つけて、あなたのペースでメイクを楽しんでくださいね。

小さな工夫が、毎日の自信につながりますよ。あなたらしい時短メイクで、治療中も笑顔の日々を過ごしていただけたら嬉しいです。