抗がん剤治療が決まり、脱毛への不安を抱えている方にとって、「いつ、どのくらい自毛をカットすべきか」は非常に切実な悩みです。結論からお伝えすると、耳が出る程度のショートヘア(またはショートボブ)にしておくのが最も推奨されます
以下に、脱毛前に髪をカットする最適な長さやタイミング、そして注意点について詳しくまとめたブログ記事を作成しました。

抗がん剤の脱毛前に髪はどこまで切る?後悔しないためのカットガイド
「治療が始まると髪が抜ける」と分かっていても、いざその時を想像すると、どう準備していいか迷ってしまいますよね。特に髪の長さについては、「いっそ坊主にしたほうが楽?」という声もあれば、「短すぎるとチクチクする」という意見もあり、情報が溢れています。
今回は、多くの患者さんをサポートしてきた経験や体験談をもとに、脱毛前のヘアカットについて詳しく解説します。
1. 推奨される長さは「耳が出るショートヘア」
脱毛前のカットで最もおすすめなのは、襟足や耳周りがすっきりしたショートヘアです。その理由は大きく分けて3つあります。
抜け毛の掃除が圧倒的に楽になる
長い髪のまま脱毛が始まると、抜けた髪が枕や服、床に散らばり、片付けが非常に大変です。短い髪であれば、粘着クリーナー(コロコロ)や掃除機でサッと処理でき、精神的な負担も軽減されます。
髪の絡まりによる頭皮の痛みを防ぐ
髪が長いと、抜けた毛が残っている毛と絡まって「毛玉」のようになり、それが引っ張られて頭皮に痛みを感じることがあります。ショートにしておけば、こうした物理的なストレスを最小限に抑えられます。
ウィッグへの移行がスムーズ
いきなりロングから脱毛後の姿になるよりも、一度ショートヘアを挟むことで、自分自身の見慣れない姿への抵抗感を和らげることができます。また、医療用ウィッグもショートやボブのデザインが多いため、見た目のギャップを少なく調整しやすいというメリットもあります。
2. 「坊主(バリカン)」は避けたほうが良い理由
「掃除が楽なら坊主がいいのでは?」と考える方も多いですが、実はあまりおすすめできません。
  • 頭皮への刺激(チクチク感): バリカンで数ミリに剃ってしまうと、抜ける前の短い毛先が頭皮や帽子に刺さり、強い「チクチク感」や不快感、時には痛みを感じることがあります。
  • 抜けた後の処理: 非常に短い毛(3mm以下など)は、抜けた後に不織布や帽子の隙間に入り込みやすく、かえって取り除くのが難しくなる場合があります。
もし非常に短くしたい場合でも、2〜3cm程度の長さは残しておくのが安心です。
3. カットする最適なタイミング
理想的なタイミングは、「治療開始から1週間以内」、または「脱毛が始まる直前」です。
抗がん剤の種類にもよりますが、一般的に投与開始から約2〜3週間後に脱毛が始まります。体調が安定しており、かつ精神的に落ち着いて準備ができる「治療開始前後」にカットを済ませておきましょう。
4. どこでカットすべき?
可能であれば、「医療用ウィッグを取り扱っているサロン」「アピアランスケア(外見ケア)の知識がある美容室」でのカットをおすすめします
  • 個室対応: 脱毛への不安を考慮し、個室やプライバシーに配慮した空間で施術してくれる場所が多いです。
  • ウィッグとの連動: ウィッグを購入予定であれば、自毛をカットしたその足でウィッグの調整(サイズ合わせやカット)を同時に行えるため、スムーズに「ウィッグ生活」へ移行できます。
  • 相談ができる: 脱毛後のシャンプー方法や、頭皮の保湿ケアについてもプロのアドバイスを受けられます。
まとめ:自分をいたわる準備を
髪を切ることは、治療に向き合うための大きな一歩です。「抜けるからどうでもいい」ではなく、少しでもその後の生活が快適になるように整えてあげることが、あなた自身の心を守ることにも繋がります。
まずは肩より上のショートボブや、すっきりしたショートヘアに整えて、少しでも身軽な状態で治療に臨んでくださいね。