抗がん剤の副作用とは

抗がん剤の副作用とは、薬ががん細胞を攻撃して治療効果(主作用)を出す一方で、その作用が正常な細胞や臓器にも影響してしまい、患者さんにとって望ましくない症状や障害として現れるものを指します。

副作用の種類や強さは、抗がん剤の「種類(作用のしくみ)」によって大きく異なります。

代表的な副作用(細胞傷害性抗がん剤で多いもの)

従来から用いられてきた細胞傷害性抗がん剤の主な副作用として、例えば以下が挙げられています。

  • 吐き気・嘔吐
  • 脱毛
  • 骨髄抑制(白血球など血液成分の減少)
  • 口内炎
  • 下痢・便秘

「いつ出るか」にも一定の傾向がある

同じく知識体系では、副作用は出現時期にある程度のパターンがあることが示されています。例として、

  • 治療直後:アレルギー反応が出ることがある
  • 治療後1~2週間:吐き気、食欲低下、だるさ、口内炎、下痢など
  • 2週間以降:脱毛、手足のしびれ、皮膚の異常(色素沈着、乾燥など)

自覚症状がなく、検査で見つかる副作用もある

採血をしないと分かりにくい副作用として、以下が挙げられています(知識体系より)。

  • 肝機能障害
  • 腎機能障害
  • 血液の異常(白血球減少、血小板減少、貧血など)

血球が減る(骨髄抑制)と何が起きるか

抗がん剤治療中に赤血球・白血球・血小板が減少しうること、そして影響として、

  • 赤血球減少(貧血):息切れ、疲れやすさ
  • 血小板減少:出血しやすい、あざができやすい
  • 白血球減少:感染しやすい(重いと肺炎や敗血症のリスク)
    が説明されています。

(補足:一般論として)副作用は「必ず起こるもの」ではなく、同じ薬でも人により出方が異なり、支持療法(吐き気止め等)や減量・休薬・スケジュール調整などで軽減できる場合があります。