抗がん剤治療を受けると、多くの方が経験する副作用のひとつに「脱毛」があります。

頭髪だけでなく眉やまつげ、体毛まで抜けることもあり、「いつからまた生えてくるのだろう?」という不安は非常に大きいものです。

ここでは、一般的な情報をもとに、髪が生え始める時期や回復の流れについてまとめました。


1. 髪が抜け始めるタイミング

  • 抗がん剤投与開始から 2〜3週間後 に脱毛が始まります。
  • 個人差はありますが、数日〜数週間でまとまって抜け落ちることもあります。
  • 脱毛は一時的な副作用であり、治療終了後には再び発毛します。

2. 髪が生え始める時期

  • 治療終了からおよそ2〜3か月後 に新しい髪(産毛)が生えてきます。
  • 最初は細く柔らかい産毛状ですが、徐々に太さ・量ともに増えていきます。
  • 半年ほど経つとショートヘア程度まで伸びてくる方も多いです。

3. 元通りになるまでの目安

  • 6か月〜1年程度 で元の状態に近づいていきます。
  • ただし個人差があります。「以前よりクセが出た」「色味や質感が変わった」というケースもありますが、多くの場合時間とともになじみます。

4. 発毛期のお手入れポイント

  1. 低刺激シャンプー使用:無香料・弱酸性タイプで優しく洗浄しましょう。
  2. ドライ方法工夫:タオルで押さえるように水分吸収→冷風ドライヤー仕上げがおすすめです。
  3. 紫外線対策:帽子や医療用ウィッグで頭皮保護を忘れずに。
  4. カラー・パーマ再開は慎重に:半年以降でも必ず主治医へ相談してください。

5. 心理的サポートとして

「本当にまた生えるのかな」と不安になる方は少なくありません。しかし多くの場合、時間経過とともに自然回復していきます。

不安な気持ちは一人で抱え込まず、病院内アピアランス支援センターや看護師へ相談すると安心できます。

またウィッグや帽子を活用しながら“今できるおしゃれ”を楽しむことも前向きな気持ちにつながります。


【まとめ】
抗がん剤による脱毛は一時的な副作用です。

多くの場合、治療終了から2〜3か月後には新しい髪が生え始め、半年〜1年ほどで元通り近くまで回復します

“焦らず待つ”ことこそ最大のケア。不安点あれば主治医や相談窓口へ遠慮なく質問してください。

“あなた自身”だからこそ似合うスタイルを取り戻す日まで、一歩ずつ進んでいきましょう!