### まつ毛がなくても輝く目元を叶える抗がん剤治療中のアイメイク術
目元の印象を大切にする理由とメイクの基本
抗がん剤治療が始まると、まつ毛が抜けてしまうことがあります。
これまで多くの患者さんから「まつ毛がなくなって、鏡を見るのが怖くなった」という声をよく聞きます。
でも、心配しないでくださいね。ちょっとしたコツを知れば、まつ毛がなくても素敵な目元を作ることができるんですよ。
まず大切なのは、お肌に優しい化粧品選び。
抗がん剤治療中はお肌が敏感になっていることが多いので、「低刺激性」「無香料」「無着色」「アレルギーテスト済み」などの表示がある製品を選びましょう。
デパートやドラッグストアでは、がん治療中の方向けの化粧品も増えてきていますので、気軽に相談してみるのも良いですね。
治療中は「メイクなんて面倒…」と感じる日もあるかもしれません。
そんな日は無理せず、でも少しだけでも目元に手を入れると、鏡を見たときの印象がぐっと変わりますよ。
自分のためのちょっとした癒しの時間だと思って、できる範囲で楽しんでみてください。
あなたの目の形に合わせたメイクテクニック
まつ毛がなくなると、目の輪郭がぼやけて顔全体の印象が変わりますが、ちょっとしたテクニックでカバーできます。
まず試していただきたいのが「点描アイライン法」。極細のリキッドアイライナーで、まつ毛の生え際に小さな点を並べるように描いていくんです。
一気に線を引くよりも失敗が少なく、自然な仕上がりになります。黒よりもダークブラウンの方が柔らかい印象になりますよ。
目の形別のポイントもご紹介します:
・一重さんは:目尻を少し長めに描くと目が横に広がって見えます
・二重さんは:二重のラインに沿って細く描くと自然な印象に
・たれ目さんは:目尻を少し上向きに描くと明るい印象に
・つり目さんは:下まぶたの目尻部分も少し描くとバランスが取れます
アイシャドウは明るめのベージュやブラウン系を全体にふんわりと。濃い色よりも薄づきの色味の方が失敗がなく、顔色も明るく見えます。
特に眉下にシャドウを入れると、目元に自然な陰影が生まれますよ。
メイクを長持ちさせるコツと日々のケア
治療中は涙やすくなったり、汗でメイクが落ちやすくなったりすることも。そんなときはこんな工夫をしてみてください:
1. ウォータープルーフタイプの化粧品を選ぶ
2. アイメイクの前に、薄くアイシャドウベースを塗る
3. メイク後にティッシュで軽く押さえ、その上から透明パウダーを薄くのせる
4. 外出先でのお直し用に、小さなミラーとコットンを持ち歩く
メイクを落とすときも優しく。こすらずに、ポイントメイクリムーバーをコットンにたっぷり含ませて30秒ほど乗せてから、そっと拭き取りましょう。
目元は特に敏感なので、クレンジング後は保湿ケアも忘れずに。
気持ちを明るくするメイクの魔法
「見た目」と「気持ち」は密接につながっています。
治療中は体調の波があって当然ですが、調子の良い日には少しだけ自分を労わるメイクタイムを持ってみてくださいね。
病院に行く日は、明るめのアイシャドウを選んでみたり、お気に入りのコスメを使ってみたり。
小さな変化でも、気分が上向くきっかけになります。メイクをしながら「今日も頑張ろう」と自分を励ます時間は、心の支えになるはずです。
また、ご家族や友人と一緒にメイクを楽しむのも素敵ですよ。
「この色似合うね」「こうするとさらに素敵」なんて会話をしながら過ごす時間は、何よりの癒しになります。
病気と向き合う日々は大変ですが、鏡を見たときに「今日もいい感じ!」と思える小さな喜びを、メイクを通して見つけていただけたら嬉しいです。
あなたらしく輝く目元で、今日も素敵な一日を過ごしてくださいね。