自然な生え際を再現する医療用ウィッグの選び方
みなさん、こんにちは。抗がん剤治療を受ける予定の方、そしてそのご家族の皆さまに、医療用ウィッグについてお話しします。
治療中の外見の変化は大きな不安の一つですよね。でも、大丈夫です。適切なウィッグを選べば、自信を持って日常生活を送れるようになりますよ。
まず、自然な生え際のウィッグを選ぶコツをお伝えします。良質なウィッグは、本物の髪の生え方をよく真似ています。
髪の毛は根元から少しずつ生えてくるので、ウィッグの生え際も同じように、細い毛から徐々に太くなっているのがいいんです。
毛の向きも、少しずつ角度が変わっていくのがポイントですね。
ウィッグを試着するときは、明るい場所で鏡をよく見て、生え際が自然に見えるかチェックしてくださいね。
もし不自然に感じたら、別のウィッグを試してみるのもいいでしょう。
自然さを引き出すテクニック
ウィッグを選んだ後も、ちょっとした工夫で更に自然な仕上がりにできますよ。
例えば、ウィッグの前髪を少し引っ張り出して、おでこに軽く貼り付けるテクニックがあります。
これで、ウィッグと地肌の境目が目立ちにくくなるんです。専用の両面テープを使えば、汗をかいても安心ですよ。
また、ウィッグの生え際に、自分の肌色に合ったファンデーションやコンシーラーを軽くなじませるのも効果的です。
これで、ウィッグと肌の色の差が目立たなくなり、より自然な印象になります。
髪型を整えるときも、生え際を意識しましょう。前髪をおろしたり、サイドの髪を少し引き出したりすると、ウィッグらしさが軽減できますよ。
メイクとの調和で更に自然に
ウィッグを着けるとき、メイクも大切なポイントなんです。ウィッグの色や質感に合わせたメイクをすると、より自然な印象になりますよ。
例えば、明るい色のウィッグを選んだ場合は、眉毛の色も少し明るめにするといいでしょう。
眉毛用のマスカラやティント(染料のようなもの)を使うと、簡単に色を調整できます。
ウィッグの質感に合わせて、肌のツヤ感も調整しましょう。つやのあるウィッグなら、肌もややツヤのある仕上がりにすると統一感が出ます。
逆に、マットな質感(つやのない質感)のウィッグなら、肌もややマットな仕上がりにするのがおすすめです。
チークやリップの色も、ウィッグの色味に合わせて選ぶと、全体的な印象がまとまります。
暖色系(赤や黄色っぽい色)のウィッグなら暖色系のチークやリップ、寒色系(青や紫っぽい色)のウィッグなら寒色系のメイクアイテムを選びましょう。
これらのポイントを意識しながら、自分に合ったウィッグとメイクを見つけていってくださいね。
抗がん剤治療中も、自分らしさを保ち、自信を持って過ごせるはずです。
様々な不安や心配事があると思いますが、外見の悩みは少しでも軽減できるよう、私たち専門家もサポートさせていただきます。
一緒に、あなたらしい姿を見つけていきましょう。がんばりましょうね!