1月13日(土)は、がん患者グループゆずりは定例会でした。

在宅医になって見えてきたものというテーマで、こうべ往診クリニック 院長岩本先生&副院長・熊野先生に御講演をしていただきました。

こうべ往診クリニックとは

2014年4月に同級生の岩本先生と熊野先生が開業されました。

お二人とも総合病院などを経ており岩本先生が認知症、熊野先生が主に緩和ケアの担当です。

24時間連絡が取れる体制ということで地域の患者さんに安心感を与えておられます。

在宅医になって感じること

ありがとう、の違いを感じておられるとのこと。

僕たちとの関わりによって、がん患者さんや認知症の方が穏やかに暮らせるようになり、その人の人生に関わってこられたご家族に、ご本人が<ありがとう>を言える…そんなお手伝いがしたいと考えています。

「地域における自分たちの存在意義を、自らに問い続ける」ことがテーマだそうです。

その後、交流会でのやりとり

講演会の後は、全員が車座になって意見を述べ合います。

講演中の熊野先生の言葉、「その人が何を大切に生きているかわかろうとする姿勢は諦めない」

・・・その思いを受け取って参加者に尋ねました。

『自分が何を大切にしているか今、即答できる人は?』

何人かの手が上がり、「人とのつながり」、「楽しむこと」等各自の思いを話されましたが、

一人の体験者の答えが 予想もしなかった方向から私に飛び込んできました。

『(大切にしたいのは)生きていること。辛いことの方が多くなってきて、生きるのがしんどくて、消えてしまいたい時もあります。でも生かされている以上、私は生きなくては・・・』

ゆずりは・・・今、ここにしかない、大切な場所