国の第3期がん対策推進基本計画が決まりましたので、それを受けて各都道府県レベルでも地域の特性に沿った計画を作成しています。
兵庫県においても次期兵庫県がん対策推進基本計画が疾病対策課のもと作成中です。
今回は患者側と行政側の意見交換会があり、患者組織ひょうごがん患者連絡会の一員として会議に参加してきました
ひょうごがん患者連絡会とは
一言でいうと、兵庫県内にある「がん患者会」や支援者が結集してできた連合組織です。
患者側の意見を集約して県当局への働きかけを行うとともに、県内がん医療の発展に尽力すること、患者さまの相談窓口という側面も持っています。
現在12患者会の代表と数名の支援者で構成されております。
私も「ゆずりは」から参加させてもらっています。
県疾病対策課が熱い
膨大な資料の作成など県疾病対策課には頭が下がります。
細かいこともよくご存知で、かといって頭でっかちではなく、意見を聞かれる姿勢もすばらしくイメージとは違うなと感じました。
課長は医療者出身だそうで経歴もユニークですが、
「今まではがんの克服という言葉でチャレンジを打ち出しがんに勝負を挑んできた。けど今の時代は違う。罹患しながらも長生きする時代。がんとの共生がテーマです」
と熱く語られる姿には感動しました。
以下は県のHPで公開されている資料です。
http://web.pref.hyogo.lg.jp/kf16/29taiganbukai.html
パブリックコメントは12月22日~1月15日まで(予定)
今回の次期兵庫県がん対策推進基本計画案に対して広く市民から直接の意見を聞く、パブリックコメントの募集が12/22から開始されそうです。
個人の意見を班長がしっかり聞いてくださいます。この場を利用しない手はないと思いますが、なかなかこういった情報が行き届かないことが課題でしょうか。
方法はおそらく電子メール、FAX,郵送と思います。公開されればここに追記します。
追記します。
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf16/publicgankeikaku.html
兵庫県議会12月議会でもがん対策を取り上げ、質問がされました。
政治では兵庫県にもがん対策に熱心に取り組んでいる会派がありまして、先日12/7にも代表質問が行われ、副知事による回答が引き出されました。
特にがん検診受診率の向上に向けた取組みでは、がん検診等受診率向上推進協定という兵庫県独自の協定がありますので、この制度の充実強化が個人的には興味があるところ。
政治、行政、民間の政官民が同じ目的で動いていると感じます。この三位一体の連携強化に個人的に興味があります。
がん検診等受診率向上推進協定のススメ
県は企業等との連携により、がん検診等の啓発・受診勧奨等の、草の根的な活動を行うことにより、本県の職域を含めたがん検診の受診率向上を図るため、がん検診等受診率向上推進協定の締結を行っています。
ところで当サロンでは来年度以降に、がん検診啓発&女性向け健康応援イベントを企画すべく、地元NPO、患者会との協働を進めている最中です。
当サロンに医療用帽子を届けてくださる広島県の竹本さんが今年9月に地元で成功させたイベントでは、女性向け企画に乳がん検診車を呼ぶことで、検診予約がスタートから1時間半で定員に達し、その後も電話が鳴りやまなかったそうです。
この企画を兵庫県でも有志で実現したく考えております。どうやったら検診車を呼べるか考え中です。
そのため、いかなる形かでがん検診等受診率向上推進協定が活用できないかも考えていきます。